「罪と罰」を読む(30)

第5部、第4章

ラスコーリニコフがソーニャへ、心の重荷/殺人事件を告白する場面
そもそもの最初から、誰かに告白したい衝動に駆られていましたが
その相手にソーニャを選んで、迷いや彼女への突発的な反感/憎悪を振り切り、ついに心の重荷を下ろす
尤も、率直には話せず、殺した相手を知っている、とか、曖昧に語るのですが
やっと通じて、ラスコーリニコフはソーニャへ、犯人が「わかったかね?」と尋ねますが、ソーニャの理解にはその前後に断絶があって、それを埋めるのに「わかったかね?」と尋ねて埋めるしかなったようです
そしてそれから更に、・・・どうしたらいいんだ ! と尋ねます

いますぐ外へ行って、十字路に立ち、ひざまずいて、あなたがけがした大地に接吻しなさい、それから世界中の人々に対して、四方に向っておじきをして、大声で《わたしが殺しました ! 》というのです。・・・行きますか? 行きますか?

この《行きますか?》は、十字路へ行って・・・という意味と、その他の複雑な含意/罪人の同胞として一緒に行く、という意味もあるようですが、ソーニャとラスコーリニコフの間には、ここにも断絶があって、ラスコーリニコフはまだ何も判らないのに裁判の結果、流刑地へ行くことか? と尋ねています
これは著者/ドストエフスキーの小説によくある、伏線/予告のようです

「というと、それは流刑のことか、ソーニャ? 自首しろとでもというのか?」

最後に突然、レベジャートニコフがやって来て、・・・次章の始まりで、率直にカテリーナの発狂を伝える

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