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のんべんだらり ぐうたら日記
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「メッシュA」を読む

2018/10/19 19:04
「メッシュA」萩尾望都作品集〈U〉-12、小学館を読んだ

このU-12集には「春の骨」「革命」「モンマルトル」の3作品が収められている

「春の骨」は、ミロンとメッシュが、前衛劇団/アングラ劇団に参加することになり、劇団員の間にも、例のように人間関係が複雑で、いろいろなドラマが生じる、という話
「革命」は、公園で酔って歌っているシャンソン歌手に、メッシュが遭遇して彼女を助け彼女の宿舎に連れ帰ったら、有能な新人歌手だったことが判りましたが、高名になるにつれ恋人が不安になり、歌うことを止められましたが、・・・しかし恋人と仲直りして歌うことを続ける、という話
「モンマルトル」は、第1話/冒頭の「メッシュ」の前日談
メッシュがドル―の命乞いをした事情が不可解でしたが、その謎解きになっている
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「メッシュ@」を読む

2018/10/18 10:16
「メッシュ@」萩尾望都作品集〈U〉-11、小学館を読んだ

この〈U〉-11集には「メッシュ」「ルージュ」「Plan de Paris」「ブラン」「MOVEMENT T」「MOVEMENT U」「MOVEMENT V」の7作品が収められている
「メッシュ」は、このメッシュ-シリーズの冒頭の作品で、全体を通して基本的な設定がなされている
ピカレスク小説という分野があって、悪漢/犯罪者が主人公として活躍する小説ですが
メッシュ-シリーズも、そうしたピカレスク漫画という一面もあるようです
主人公/メッシュは、父親を憎んでいて殺したいと思っている、と、設定されている
同時に、女と間違えられる美形/男娼でもあり、父親への憎悪は幼時のトラウマが原因である、とされている
つまり幼児虐待の一種で、ネグレクト/愛情不足であって、母親がメッシュを放置して出奔して、それが原因で父親に疎まれ、家族の無償の愛を求めていることが、全シリーズを通して根底に存在している
その複雑な/アンビバレントな感情がマンガらしく、主人公の過激な言動になって表現されていますが、幼児期の無償の愛に包まれた記憶は、ドストエフスキー「カラマーゾフの兄弟」のアリョーシャが3兄弟の中で唯一尋常に育った理由とされている如く、後々の生涯に消すことの出来ない大きな影響を与えるようです
幼児期の天国のような記憶は、誰もが求めていますので、メッシュの過激な言動にも思わず同情してしまいます
レコードでシャンソンをかけますが、レコード盤が傷付いていて、同じ歌詞を繰り返す場面がメッシュの心情を表す手法として上手く使ってありました

メッシュ//本名はフランソワーズ/
サムソン//メッシュの父親/メッシュのボス/本名はホルヘス
マルセリーナ//メッシュの母親
エーメ//ホルヘスの後妻/メッシュの義理の母
ミロン//贋作画家/メッシュを助ける/メッシュと疑似家族をつくる

「ルージュ」は、父親殺しを企てるが、未遂に終わる話
「プラン」は、上の2作品から脇に外れて、一息つける話
「Plan de Paris」は、「MOVEMENT」の3作品と同じく、メッシュのポーズとメッシュ-シリーズの1場面
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「千の矢」を読む

2018/10/13 14:39
「千の矢」萩尾望都著、小学館を読んだ

メッシュDとあって、「メッシュ」シリーズの第5巻目のようです
この巻には「千の矢」と「苦手な人種」の2つの少女マンガ/話題が収められている
メッシュという男の子は、パリへやって来た苦学生か何かのようで、アルバイトを頼まれてモデルや皿洗いをしているのですが、彼がシリーズ全体の主人公のような役割で彼の周辺で、いろいろなドラマが起きるのを彼の視点から描いているようです
「千の矢」は、画学生/エトゥアールとモデルの女/ルーが、派手にケンカしている場面に遭遇して、それが縁で、画学生に絵のモデルに雇われたメッシュが、エトゥアールの頬に矢傷のあるのに気付き、幼児のトラウマが原因と知り、それをエトゥアールが無くすまでの話
「苦手な人種」は、美人の姉/ポーラに容貌コンプレックスを持っている妹/ルーが、・・・「千の矢」のモデルのルーですが、容貌コンプレックスを無くすまでの話
コンプレックスを与え、心を傷付けるものを、矢で象徴しているようです
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チューリップ・フィーバー 肖像画に秘めた愛を観る

2018/10/09 17:39
投資でチューリップの球根が高値で取引された頃の
オランダの話

画像

肖像画を描くため、夫婦が若い画家を雇ったが
夫人と画家が愛しあって・・・という映画
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「ソラリス」を読む

2018/10/09 11:23
「ソラリス」スタニスワフ・レム著、沼野充義訳、早川書房を読んだ

もう50年近く前ですが、タルコフスキー「惑星ソラリス」を観て懐かしかったので、原作を読んでみました
当然映画とは違っていて、冒頭の印象的な水草が揺れる場面もありませんでした
映画にはなくて、原作にあったものは「図書館」のソラリス学の膨大な資料/集積でした
それと惑星の表面の抽象絵画のような時々刻々の変貌の、言葉による描写でしたが、それこそ映像に相応しいと思いますが、そんな在りもしない言葉だけの映像を創ることは不可能でしょうから、原作の中から映像化に適した場面を選択して、刻々と変貌する惑星の海はカットされていました
ソラリス学の膨大な集積は、ソラリスの不思議な力を説得力あらしめ、単なる絵空事ではないものを読者へ呈示する為でしょう
その不思議な力は何かというと、登場人物の心の深層に閉じ込め、思い出したくないトラウマがあって、それを眼前に実在化させるソラリスの能力で、主人公/クリスの場合は妻/ハリーとの些細な不和から来る妻の自殺であり、20才で死んだ妻の存在であり、その後悔でしょう
過ぎ去ったものをやり直したい、という願望が誰にもあって、原作が人気のある由縁でしょうが、著者/レム氏にすれば、そんなメロドラマが小説の目標ではなくて、好ましい誤読でしょう
映画に出来なかったものは、不完全な神/進化する神、という概念で、これこそソラリスの本質でしょう
それにしても、映画と小説は得意とする表現方法が違っていて、まったく異なるものでした
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「フラワー・フェスティバル」を読む

2018/10/08 12:42
「フラワー・フェスティバル」萩尾望都著、小学館文庫を読んだ

子供の時から、バレエ教室/学校でバレエを踊っていた女の子が
高校生になってバレエ教室の仲間と、バレエ・コンクールに出たら・・・
イギリスのバレエ学校のサマーキャンプに招待されて、6人で押し掛けたら
全員が公演に出ることに成り・・・という少女マンガ
相変わらず登場人物の、人間関係が複雑で、「トーマの心臓」でやったように
登場人物の一覧表/系図を作らないと、ストーリーがよく呑み込めません
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「完全犯罪 フェアリー」を読む

2018/10/06 10:42
「完全犯罪 フェアリー」萩尾望都著、小学館を読んだ

あたらしくミュージカルの舞台が企画され、主役の相手方に選ばれた女優が
自殺して、てんやわんやの騒ぎになるが、その真相が解らない
徐々に、芸能界に集まってスターを夢見る人たちや、プロダクションの思惑が明らかになる、というマンガ
相変わらず、人間関係が複雑で、直ぐには理解できません
予告自殺をした、ということで始まりましたが複雑な事情があって、ミステリーになり犯人探しになって、意外な人物が登場して意外な事実が明らかになり、終わってみて初めて整理が付いてモヤモヤが消えます
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