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「白痴」を読む(16)

2017/05/24 12:16
第1部、第16章

第1部のケリを付け、第2部へのエピローグになっている
ドストエフスキーは、ひな形を作って提示する癖があるから
ナスターシャの心のブレも、予行演習を兼ねているのでしょう
その前にプロローグとして、第1部の疑問/曖昧な部分を、払拭しています
ナスターシャの性格は、プライドが高い、などの言い訳が記載してあり
風変わりで不自然/エキセントリックな人物像も、やや矯正しています
いわゆる、ポリホニーという手法ですが、要するに、塗り直しです
更に、言い訳として、発狂したという文言も入れてあります

多重人格は今や、すべての人に備わるというのが、常識ですが
更に進んで、解離性同一性障害にすると、違った物語になってしまいます
ロシア帝政末期に、既にドストエフスキーは、気付いていたのでしょう
別に医学論文として、書いたわけではありませんが

いよいよ大団円で、ガヴリーラには、さんざん悪者扱いだったので
最後は花を持たせ、そのまま静かに消えてもらいます
と言いますのは、以後、脇役/ガヴリーラは、必要がないからです
脇役に恨みを残したまま、生かしておいては、小説の純度が濁ります
気絶させるしか、うまい方法はなかったでしょう
そしてトーツキーも同様、役割を終えています
プチーツィンとナスターシャを論じて、静かに消えてもらいます
第2部以降、ほとんど出てこなかった、という気がします

以後、必要なのは、ロゴ―ジンvs公爵、そしてナスターシャの三角関係で
更に、多少、その対抗者のアグラーヤであり、その布石が敷いてある

父親のエバンチンは、現役の将軍ですから、今風に言うと権力者なわけで
ロゴ―ジンの酔っ払い軍団も、現役将軍の前では、ビビッています

最後に、サムライの切腹が出てきますが、ヒョッとしたらドストエフスキーは
「源氏物語」も知っていたんじゃないか、という気がして
トーツキーは光源氏のコピー/バリエーションではないか、という気もします
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メッセージを観る

2017/05/23 21:53
地球へ飛来した知的生命体/エーリアンとの
意思の疎通を図る言語学者の物語

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地球を救うために知的生命体は来たのですが
その方法が、未来を知ることが出来る不思議な時間感覚で
それを人類へ伝え、未来を知って現在の間違いを防ぐ、という
老人には憧れの、SF映画でした

最近は、老人の願望へ訴える映画が多いようです
老人の自虐ネタとか、やり直し願望とか
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スプリング、ハズ、カムを観る

2017/05/23 21:49
広島から東京・世田谷の大学へ新入学する
一人娘の引越しに手伝いに来た父親と独立していく娘との
数日の別れの日々を描いた映画

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出て来るのが、いい人ばかりで
ホッとする映画でした

新入学というから、18才ぐらいですか
ああした日々もあったなあ、とおもうと、懐かしいです
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猫忍を観る

2017/05/22 19:30
伝説の忍者である父親が
秘術で猫になった、と信じる、まだ幼かった息子が
大きくなって忍者になり、猫を父親へ戻そうとする、コメディ映画

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可笑しくて可笑しくて、館内、クスクス笑っていました
この曜日と時間帯は、老人ばかりでしたけれど
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人生タクシーを観る

2017/05/22 19:29
イラン・テヘランで、映画製作を禁止された映画監督/ジャファル・パナヒが
タクシー運転手になって、自動撮影装置で、・・・どういうものかは知りませんが
客や市内の様子を写して、映画に撮ったもの

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期待していた以上に、優れた映画でした
イランは古代文明だけでなく、現在も優れた文明国です

客同士の会話、・・・例えば、女教師と路上泥棒の
立場の違いによって、死刑をめぐる議論の相違など、おもしろかった
実際の映画監督が、タクシーの運転手をしているわけですから
それに気付く客もいて、イランの映画状況も解って、おもしろかった

監督の姪だそうですが、この10代の、いかにもオシャマな少女が
学校の宿題で映画を撮る、というのも、おもしろかった

女は、子供も大人も口が達者で、無意識に策を弄しますねえ
子どもの場合は、かわいらしいですけれど

あと10年か20年したら、イランの女流映画監督になっている、かもしれません
その映画を観てみたいものです

しかし純粋なドキュメンタリー映画ではなく
やらせ/創作の部分もあったのではないか、とおもいますが、如何
と言いますのは、撮影装置が固定していたら
撮り方が解らない/不可能な映像もあった、ように思いますから
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たたら侍を観る

2017/05/20 19:18
製鉄の技術「たたら吹き」を伝えてきた
出雲の山奥の村へ、激変する時代の動きが押し寄せてきて

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鉄の技術と村の安寧を、長として守って来た一族は
外部から侵入する情報や人々に
どのように対応するか、悩む、という映画

たたら吹きが、あのように行われるとは、初めて知りました
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「白痴」を読む(15)

2017/05/19 21:07
第1部、第15章

ロゴ―ジンの出現を待っていたのは、ナスターシャで
「あ、ああ!ついに大詰めだわ!いよいよね!11時半か!」
予測/確信していたのは、プチーツィンです
「ロゴ―ジンと10万ルーブリだ、間違いない」

ナスターシャは、決断していたようで、曖昧な態度を一挙に鮮明にします
その前に前章で、ムィシキン公爵に訊ねるという賭けをして、確信を得ます
物欲や金銭欲のガヴァリーラより、〈愛〉欲のロゴ―ジンだと
その真意は、そのままの自分を認めて欲しい、ということにあるようです
エバンチン将軍には、真珠を返して、その下心を粉砕します
トーツキーには、7万5千ルーブリを返却し、その他も投げ捨て、解放します
そして、ロゴ―ジンと出て行こうとしますが、この思い切った決断に
ダリアなど常識的な人々の、考え直して、という忠告が続きます
ナスターシャの「無一物になった私を引き取ってくれる人がいるかしらね
という問いに、道化者/フェルディシチェンコも、返答します
ひょっとしたらお断りします、・・・なにせ私は包み隠しのない人間ですから」と応えて「その代わり、公爵なら引き取ってくれますよ!」とムィシキン公爵へ振る
案の定、公爵はイエスと言い、《純潔なナスターシャ》という大演説を打ち
最後の切り札、つまり引っ張りに引っ張って来た、遺産相続の遺言書を出す
そして金貸のプチーツィンに、事の次第の真偽を、裏打ちをさせる
ドストエフスキーの、ドラマツルギーの巧みさに感嘆します

ここで疑問なのは、トーツキーは駄目で、光源氏はなぜOKだったのでしょうか
日本文学の研究者に答えて欲しいものです ← まだ「源氏物語」を未読なので
多分、トーツキーは耳に気持ちのいい、愛の言葉を呟かなかったのでしょう
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午後8時の訪問者を観る

2017/05/18 17:52
診療所に、診療時間を大巾に過ぎた、夜分遅く
鳴らされたチャイムに、対応しなかった女医が

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翌朝、近くで若い女が殺されていて
その女が前夜、チャイムを鳴らした、と知らされ
ドアを開けていたら、殺されなかった、かもしれない
と悩んで、殺された女のことを調べていく、という映画

建前と本音が絡んで、理想通りには行かない、と、思い知らされます
多重人格は今や常識ですが、幼時の強度のストレスによっては
一時的にも極めて、解離性に近づく症状/場合もあるようです
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シチリアの恋を観る

2017/05/15 23:50
上海で知り合って、恋人になった2人の
男が突如、イタリアへオペラの勉強に行くことになり

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又、どういう事情か、男の家族はシチリアにいて
・・・実は、男は余命半年であり、嘘を言って、イタリアへ帰ったのですが
女は男のことが忘れられず・・・という恋愛映画
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ヴァンパイアナイトを観る

2017/05/15 23:48
幼時に両親を通り魔に殺された姉妹が
大きくなって、刑事と学生になりましたが
幼時のトラウマから、2人とも失敗をします

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心身を癒し、トラウマを克服して、成長する為に
占い師/実はヴァンパイアに勧められ、2人で温泉宿へ、湯治に行きますが
そこがヴァンパイアの巣窟であって、宮沢賢治「注文の多い料理店」のように
お湯に入れ、お化粧はするな、等々
いろいろ注文を付けられ、餌食にされそうになる
それをヴァンパイア・ハンターと共に、退治して逃れる、という映画

まだ続編があるような終わり方でした
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伊勢へ行く

2017/05/14 23:49
伊勢へ行きました

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菓子博の混雑回避のためでしょうか
高速道路への出入りを規制していました

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伊勢へ着いたのは、11時40分頃、河原の駐車場に停めて
外宮近くの「とうふや」で、まず昼食を摂る
写真を撮り忘れましたが、デザートの「とうふソフト」を
きれいな給仕(?)のおねいさんと、一緒に

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次いで、猿田彦神社へ行く
頂いた御由緒によりますと、御祭神は、猿田彦大神
みちひらきの大神で、御神徳は、みちひらき、建築地鎮だそうです

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こちらは、境内社、佐瑠女神社
頂いた御由緒によりますと、御祭神は、天宇受売命(あめのうずめのみこと)

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次いで、鳥羽へ出て、遊覧船で、鳥羽湾めぐりをする
イルカ島で下りて、アシカのショーを見ました

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遊覧船には、カモメがついて来ます

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松阪で夕食を摂って、帰る

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スプリットを観る

2017/05/13 19:08
3人の女子高生が、学校帰り
車に乗って、運転手を待っていると
見知らぬ男が乗り込んで来て、乱暴に誘拐される

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気が付くと、密室に閉じ込められていて
犯人は多重人格者で、いかに彼から逃れるか、というミステリー映画

スプリット、というのは、分裂という意味のようです
あまり、よく解りませんでしたが、続編があるようです
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「白痴」を読む(14)

2017/05/11 11:50
第1部、第14章

フェルディシチェンコが、悪事の告白/プチ・ジョーを始めますが
その前に、言い訳したり、公爵へ話し掛けたりして、躊躇している
公爵は何かにつけ、軽く利用されますが、これが繰り返されますと
ドスト氏のことだから、油断がならない、布石として準備しているのでしょう

プチーツィンは、権利を主張して辞退しますが、ナスターシャが
次とその次の、エバンチン将軍とトーツキーに辞退しないよう、求めて
彼らの後に、自分も話をする、と言って、何かを暗示する

将軍とトーツキーが話し終え、ナスターシャの話が始まる前に、
公爵へナスターシャが、ガヴリーラとの結婚問題の正否を尋ねる
この意外性が、幾度も公爵へ話し掛けるという布石を、必要としたのでしょう
公爵の答えは、NO/否であって、それをナスターシャの回答とする

前々から夜会での発表を約束し、今、忘れた頃に果たされた、その結論です
著書/ドスト氏は、あまり長く引っ張るので、しばしば読者は忘れてしまいます
この非常識な方法/返答に、参集者/関係者がもめていると、そこへ
酔っ払ったロゴ―ジンの一隊が、突然、やって来る

一行は、酒の力を借りなければ、侵入する勇気がないわけですが
ナスターシャの異様な興奮は、これを待っていた昂ぶりだったようです
ここでも、ヒロインの〈風変わりな性格〉という指摘が、納得させます

当時の社会常識を知りませんので、よく解りませんが、ナスターシャは
誰とも付き合う、という意外に、何が〈風変わり〉な性格なのでしょうか

トーツキーとナスターシャの関係は、要するに、愛人関係のようですが
平安時代の「源氏物語」の、〈光源氏〉と〈若紫そして紫の上〉と同じです
トーツキーは、若紫から紫の上へ、してもいい、とおもっていたようですが
ナスターシャが拒否する、と、恐れていた又は拒否されたようです
それでは、ナスターシャの希望は、なんだったのでしょうか
トーツキーと光源氏の違いは、どこにあったのでしょうか
平安朝の〈ナスターシャ〉は、トーツキー/光源氏に、YESと応えましたけれど

よく判りませんが、ドストエフスキーのことだから、恋愛小説の仮面を被せて
社会/政治問題を描いている、のかもしれません
その布石として、しばしばイッポリートへ言及している、のかも
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追憶を観る

2017/05/10 19:28
裏日本/富山の街で起きた、殺人事件を捜査する
富山県警の刑事が、偶然、東京から出てきた被害者と
幼時に関わりがあり

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事件の前に、街でバッタリ再会して、多少、事情を知っていて
幼いころの関連で悩む、という映画

それぞれのトラウマが、事件と関連付けて
うまく描いてありました

フィクションですから、間延びを防ぐため、人間関係を圧縮していて
幼馴染の1人の妻が、幼時の関係者の娘というのは、都合がよすぎる
と、おもいましたが、間延びを防ぐ圧縮のせいでしょう
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ノー・エスケープ -自由への国境-を観る

2017/05/08 18:26
メキシコからアメリカへ、不法に移住する人たちが
車が故障して、砂漠の真ん中に放り出され
ひどい暑さの中を、徒歩で越境する、という映画

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砂漠には、オレのホームを好きにさせない、と言う
狂ったようなアメリカ人がいて、越境者を
猟犬で駆り立て、銃で射撃して来る
それを逃れて、なんとか国境を乗り越えようとします

最後の場面で、砂漠の脇にハイウェイがあって
ハイスピードで、車が走っているのが、なんとも皮肉です
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「白痴」を読む(13)

2017/05/05 11:20
第1部、第13章

招待もされず、ムィシキン公爵はナスターシャの誕生パーティーへ押し掛け
彼女の風変わりな性格により、無事に部屋へ通されます
〈風変わり〉という視点/記述が小説上、この異常/非常識を納得させます
そして、これからの成り行きをも、納得させます

参加者は、主催者(?)/ナスターシャ、彼女は結婚問題の回答を約束している
それに多大な関心を有する、3人/トーツキー、エバンチン将軍、ガヴリーラ
道化役を期待されている、主催者側(?)の、フェルディシチェンコ
更に、プチーツィン、年寄りの教師(70才)、正体不明の大変若い青年
ダリヤ・アレクセーエヴナ/元気な貴婦人(40才?)、美形で無口な若い女性
そして、飛び入りの、ムィシキン公爵
それ以外に、女の召使が数人(?)控えている、らしい

夜会の参集者へ、ダリヤが発議/要求し、フェルディシチェンコが提案して
ナスターシャの思惑から、やや強引に押し進め、ゲーム/プチ・ジョーを始める
それは
自分が生涯にしてきた悪い行いのうちでももっとも悪い行いだと思う話》を
嘘をつかずに正直に物語る》という、露悪的なもの

語る順番は、クジにより
@フェルディシチェンコ、Aプチーツィン、Bエバンチン将軍、Cトーツキー、Dムィシキン公爵、Eガヴリーラ・・・

イタリアの古典「デカメロン」のように、こうした余興はあるようですが
この小説では、・・・公爵が話した「マリー」や「ギロチン」等の小話を除いて
犯罪や金に絡んだ〈ユダ〉を思わせる小話/アネクドートが、繰り返されて
何らかの意図がある、と、思わないわけには行かない

意外なのは、ナスターシャが外見は理想化され、絶世の美女ですが
内面や行動は、現実的に書かれていることです ← 意外と性格が悪い/キツイ
ドストエフスキーのことですから、男の言いなりになるような
都合のいいヒロインなど、書く気にならないのでしょう

ナスターシャとは逆に、《真実美しい人間》と理想化を試みているのが
ムィシキン公爵であって、その方法は、周辺に〈ユダ〉を置くことのようです
故に、こうしたゲーム/プチ・ジョーを始めたのでしょう
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無限の住人を観る

2017/05/01 21:09
漫画というか、コミックというか
そうしたものを実写化した映画だそうです

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主人公のサムライが、何かの生きた虫を寄生させることで
その虫の能力で、不死化して、用心棒を生業にする、という映画

いかにも漫画らしく、荒唐無稽なのが
よかった
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のんべんだらり ぐうたら日記 2017年5月のブログ記事/BIGLOBEウェブリブログ
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