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zoom RSS 「焚火」「或る朝」「城の崎にて」を読む

<<   作成日時 : 2010/09/05 11:21   >>

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「焚火」「或る朝」「城の崎にて」志賀直哉著、日本現代文学全集49、志賀直哉集、講談社を読んだ

志賀直哉は、高校生の頃読みましたが、長編小説は苦手で、「暗夜行路」も
それから島崎藤村「夜明け前」も、学校の教科書で、その1部分を読んだのみ
まだ全体は未読で、1度は読み通したい、とおもったのでしょう、この本の
奥付を見ますと、昭和35年12月20日 発行、定価 450円、とありますが
そんな昔に購入した本ではなく、東京に居た頃/昭和50年頃、神田の
どこかの古本屋で入手しましたが、どういう訳か、自分で買った本は読まず
埃の被ったままのツンドク本を、このたび、やっと読む気になった

関川夏央「白樺たちの大正」によると、志賀直哉は

大正元年秋、彼は尾道へ行った。以来、城崎、松江、伯耆大山、京都、赤城山と移り住んで、大正4年秋に手賀沼のほとりに落ち着いた。

滝井孝作は大正9年2月、はじめて我孫子の家を訪ねた。3月『山の生活にて』という短編を直哉から受け取り、「改造」に載せた。それはのちに『焚火』と改題された、静かな、夜の水音の聞こえるような作品である。

『山の生活にて』(『焚火』)は直哉中期のひとつの到達点であった。大正4年の赤城山での生活から材料をとった短編には、大沼の静かな夜の風景と闇の中の炎が、単純でいて精密な文体の不思議な明るさをともなって描写されていた。またそこには、老母と成長した息子の精神の感応についての挿話がしるされ、たしかに「東洋の思想」の成熟が感じられたのである。


「焚火」の感想は、関川氏の言う通りだと思いますが
少しイチャモンを付けると ← なんでも、逆らう/異論を唱える、私の悪い癖
この「焚火」のは、コンラッド『青春』の ← たしか、そうだった、とおもう
主人公/老人が語る、青春時、旅路の果ての、東洋の海で見た、炎上する船舶や
映画『ブレード・ランナー』の ← コンラッドの影響/引用/模倣だ、とおもう
レプリカントが、死闘の末/後、設定された寿命が尽きる時に語った
遠い宇宙の果てで見た、星々の間で、燃え上がる宇宙船の美しさ程の
哀切さ/美しさは、ない

「城の崎にて」は、名作として名高い作品ですが
若い時、読みました時は、なんとも思わなかった/それほどの印象はなかった
年老いて、死を身近に感じる今、読み返してみますと
しみじみと、命を愛おしく感じて、すぐれた心境小説だ、と、納得します

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